ALSの方の訪問に入る前に読む講座
ゴール:人工呼吸器・胃ろうのあるALSの方の訪問で、ヘルパーとしてやること・やってはいけないこと・もしもの時の動きが分かり、本人の意思を確かめながら介助できる
捨てること:病気の原因の研究・薬の細かい効き方・呼吸器の設定の数字・医師や看護師が行う処置の手順・経営や報酬の計算
卒業課題:初回の訪問の前に「訪問前チェック10項目」(緊急時の連絡先・蘇生バッグの場所・意思の伝え方・自分ができる行為の範囲など)を、ご家族・訪問看護と確かめて埋められる
上から順に読みます。★はよく使う度(★★★=毎日使う)。▶が次に読む単元です。
はじめに
区分1 病気を知る目標:ALSがどんな病気かを、ご家族に聞かれても自分の言葉で言えるこの区分の攻め方
- どこで使う
- 初めて訪問に入る前と、本人に声をかける時
- 難しさ
- やさしい。覚えるのは「何が残るか」だけ
- 特徴
- 体は動かなくなるが、感じる力・考える力は残る/進み方は人によって大きく違う/ここを知ると接し方が変わる
- 攻め方
- 「動かない所」より「残っている所」を先に覚える/数字は目安として読む/目の前の方の段階に当てはめて読む
- 目標
- 「分かっている・感じている方」として接する理由を言える
区分2 呼吸器と胃ろうのある暮らし目標:呼吸器と胃ろうの仕組みと、ヘルパーができる範囲を言えるこの区分の攻め方
- どこで使う
- 訪問中、機械や管のそばで介助する時
- 難しさ
- ふつう。言葉は多いが、守る線は少ない
- 特徴
- 命に直結する機械がある/法律で「できる人」が決まっている行為がある/研修なしでもできる事も意外と多い
- 攻め方
- 機械は「何をしているか」だけ分かればよい/できる・できないを表で覚える/迷ったら手を出さずに看護師へ
- 目標
- 吸引・注入・呼吸器に、自分がどこまで触れてよいかを言える
区分3 毎日の介助目標:体位変換・着替え・声かけを、呼吸器を守りながら本人の意思を確かめて行えるこの区分の攻め方
- どこで使う
- 毎回の訪問の、いつもの介助
- 難しさ
- ふつう。慣れるまでは時間がかかって当たり前
- 特徴
- 介助の後の「確かめ」が一番大事/意思を聞くのに時間がかかる/体の困りごとは小さく見えて本人には大きい
- 攻め方
- 介助の後の確かめを毎回同じ順でやる/文字盤は急がず、先読みしない/気づいた変化は記録して伝える
- 目標
- 介助の後の確かめと、意思の確かめ方を、手順として言える
区分4 もしもの時目標:アラーム・急な変化・停電の時に、最初の1分でやる事が分かるこの区分の攻め方
- どこで使う
- アラームが鳴った時、様子がおかしい時、停電の時
- 難しさ
- やさしいが、本番で慌てる。だから先に決めておく
- 特徴
- 最初に見るのは機械ではなく本人/家ごとに決まりがある/道具の置き場所を知っているかで差が出る
- 攻め方
- 見る順番を体で覚える/連絡先と順番を訪問前に確かめる/道具の場所を毎回目で確かめる
- 目標
- アラームが鳴ったら何を見て誰に伝えるかを、順番で言える
区分5 支える仕組み目標:誰がどこを担っているかを、ざっくり言えるこの区分の攻め方
- どこで使う
- ご家族・訪問看護・相談員と話す時
- 難しさ
- さらっと。細かい計算は覚えなくてよい
- 特徴
- 介護保険と障害福祉を組み合わせて使う/訪問看護・医師・機器業者が一緒に支えている/ヘルパーは長い時間そばにいる役
- 攻め方
- 名前だけ知っておく/誰に何を伝えるかを中心に読む/制度の質問は相談員につなぐ
- 目標
- 自分の役割と、困った時につなぐ相手を言える
進み具合はこの端末のブラウザにだけ保存されます。更新:2026-10-21